2008年12月19日

tabi0014 永井均「倫理とは何か」序章 1章

この本が対象としている読者は、その内容が何であれ、悪いことをしたくない、できるなら善いことをしたい、という願望を持っていない読者である。その手前で、そもそもそのような願望を持つべきかどうか、なぜ持たねばならないとされるのか、という段階の問題を感じている読者である。P5

アインジヒト:自分の腎臓を商品として売り出しては、どうしていけないのか、とかね。こんな問題はチャチだな。問われるべきは最も根本的な問いは、そもそも「いけない」とはどういうことか。とか、なぜ、およそ「いけない」ことなどが存在しうるのか、とか、そういう問題だと思うね。逆に言いかえれば、一般的に「他人にとって悪い」という意味で「してはいけない」とされることを、人は「してもいい」のではないか、といった問題だ。

裕樹:つまり、結局のところ、そもそも「してはいけないことなんか、世の中に存在しえないんじゃないか」という問題だよね。

アインジヒト:いや、世の中に存在したとしても、それをしてもいいんじゃないか、という問題だな。P19

永井均『倫理とは何か』(産業図書 2003)


本書の読書会がひっそりとはじまりました。全8,9回になるかな。興味ある方は連絡下さい。

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ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ホッブズ、ロック、ルソー、ヒューム、カント、ミル、ベンサム、ロールズ、ローティ、ロージックなどを踏み台にして思索を深めたいと考えていたので、丁度良い機会です。

正義を手段し、幸福を目的とすること自体お粗末で、幸福も手段なんじゃないの?というパートナーの問いはナイスだと思いました。ただ、「目的を手段化する心理的傾向」って無限退行にすすむ可能性があるのと、未来の獲得形質の評価を現在の自分が下すことって何か違うと思っているので、慎重に対処していこうと思う。

訂正 
P 15 6 行目 悪→善

■ 参考サイト
雑記帳
チロリン村の模倣と創造

posted by アントレ at 00:38| Comment(0) | tabi☆☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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