2009年01月22日

tabi0053 ジャック・アタリ「21世紀の歴史」

アジアでは、自らの欲望から自由になることを望む一方で、西洋では、欲望を実現するための自由を手に入れることを望んだのである。言い換えれば、世界を幻想と捉えることを選択するか、世界を行動と幸福を実現する唯一の場であると捉えるかの選択である。すなわち、魂の輪廻転生か、それとも魂の救済かという選択である。(中略)ここで未来への教訓。宗教の教義は、たとえどれほど影響力があったとしても、個人の自由の歩みを遅らせることには成功しなかった。実際に、宗教であろうが宗教から独立した権力であろうが、現在までにいかなる権力も、この歩みを持続的に押し止めることはできなかった。P49-53
ジャック・アタリ「21世紀の歴史」(2008 作品社)


引用部は本書の根幹ではないが、こういった前提を著者がもっていることを明らかにしておく。議論のプラットフォームとなる書籍だと思うので、テクニカルタームで軸を作成した。監視体制/修繕体制、海賊企業/調和重視企業は、ぜひとも本書で確認してほしい。

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「自己監視財」としてのノマドオブジェ(Ex emobile,iphone)と超監視体制から逸脱していく「自己修繕財」(Ex レーシック、美容整形等)の市場推移を保険/娯楽という文脈で語るのが新鮮であった。そして、監視社会(Ex 生態認証)における免罪符(Ex 低温状態に自殺サービス)という概念が興味深い。

■ 参考リンク
763旅その1 ジャック・アタリ『21世紀の歴史』
763旅その2 ジャック・アタリ『21世紀の歴史』



■ tabi後記
卒業研究、期末テストを控えている学生たちよ。共に頑張ろう。
posted by アントレ at 11:44| Comment(0) | tabi☆☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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