2009年01月29日

tabi0060 スタンレー・ミルグラム「服従の心理」

本書の基本的なメッセージとは、「服従は悪いことだ」というものである。服従という心理的メカニズムにより、人は批判能力をなくし、反社会的なことや非人道的なことを平気でやってしまう。したがって安易な権威に服従せず、自分の道徳観や価値観を常に貫徹させるべきである、ミルグラムは主張する。だが、これは妥当と言えるだろうか。(中略)服従とは、ミルグラムの示唆するような冷たい文章の上意への隷属ではなく、実は信頼の裏返しなのだ。P313-4 訳者解説
スタンレー・ミルグラム「服従の心理」(河出書房新社 2008)


「影響力の武器」でも参照されているミルグラムの実験。通説的な本書の理解は、「正常で心理学的に健康な人たちの多くが、権威者からの命令されると、自分の意に反して進んで危険で極度の痛みを他者に与える。つまり、権威からの要求に服従させるような強い圧力が私たちの社会に存在することがわかる」というものだ。

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しかし、訳者の山形は服従と信頼は表裏の関係にあると論ずる。詳細は本書を見て頂きたいが、初動の原因は権威による力が働いたのかもしれないが、それ以後の継続的行いは彼らが内発的動機によって行ったのでは?という着想である。

■ 参考リンク
「服従の心理」はスゴ本



■ tabi後記
書籍を読む時間よりも思考する時間(自分を読む)を大切にしたい。その考えを再認識出来たのが、次に書評する「読んでいない本について堂々と語る方法」である。お勧めです。
posted by アントレ at 22:25| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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