2009年02月09日

tabi0068 ゲイリー・ハメル「経営の未来」

実をいうと、「エンプロイー(従業員)」という概念は近代になって生み出されたもので、時代を超越した社会慣行ではない。強い意思を持つ人間を従順な従業員に変えるために、二十世紀初頭にどれほど大規模な努力がなされ、それがどれほど成功したかを見ると、マルクス主義者でなくてもぞっとさせられる。近代工業化社会の職場が求めるものを満たすために、人間の習慣や価値観を徹底的につくり変える必要があった。

・生産物ではなくて時間を売ること
・仕事のペースを時計に合わせること
・厳密に定められた間隔で食事をし、睡眠をとること
・同じ単純作業を一日中再現なく繰り返すこと

これらのどれ一つとして人間の自然な本能ではなかった(もちろん、今でもそうではない)。したがって「従業員」という概念が-また、近代経営管理の教義の他のどの概念であれ-永遠の真実という揺るぎないものに根ざしていると思いこむのは危険である。P163
ゲイリー・ハメル「経営の未来」(日本経済新聞社 2008)

著者に感謝をするには、行動に反映させるに尽きる。数年後に見返される本なのだろうが。ハメルは「すでに起こった未来」を認識するテキストを提出してくれた。

tabi0068.jpg

ポータビリティー、トランスファブル視点の有無が従業員/構成員をわける。組織形態/雇用形態の障壁が緩和/多様になっていけば、ジョブディスクリプション等によって貢献範囲が規定されていく。そこでは、ヒエラルキーではなくコミュニティー視点になるのではなと。会社員ではなく、社会員というセルフイメージを養っておく必要がありますね。

■ 常識となりそうな前提

・経営者よりも社員の給与が高くなる
・プロジェクトメンバー、マネジャーが社外メンバー
・ウィキノミクスマネジメント(ボランティアマネジメントから学べるかと)

■ 参考リンク(多くを学ばせて頂いた。感謝。)
「経営の未来」に従業員の未来を見る
Management Revisited: 経営の未来(再)
681旅その1 ゲイリー・ハメルほか『経営の未来』



■ tabi後記
内田のことを掘り下げたがる人に3日連続でお会いしている。2時間ほど喋り続けていると、発話中の自分に気づかされることが多々ある。インタビューをされることの価値は、場に気づかされるということかな。素敵な時間です。
posted by アントレ at 17:37| Comment(0) | tabi☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。