2009年05月23日

tabi0174 リチャード・ワーマン「情報選択の時代」

この偉大な情報化時代とは、本当は「情報に非ざるもの」の爆発、すなわち、データの爆発の時代なのである。強まる一方のデータの猛襲を処理するには、データと情報を識別しなくてはならない。P41

私は、情報の学習全般に適用でき、とくに不安を生み出す要因を減らすのに役立つような、いくつかの原則を採用した。おそらく私の核心にもっとも近いーそしてもっとも根源的なー原則は次の三点である。
(1)自分の無知を受容すること
(2)答えよりも問いにずっと多くの注意を向けること
(3)解決にたどりつくために、反対方向に進むのも厭わないこと P51

学習とは、自分が何に興味をもっているかを思い出す過程と定義できる。学習とは情報の獲得とみなすことができるが、獲得をはじめる前に、まず興味がなくてはならない。興味こそ、あらゆる活動の源泉であり、学習に先立って要求されるものだ。(中略)興味に関して問題なのは、どれを選ぶかということよりも、興味と義務との区別をつけることだ。多くの人が、自分の純粋な興味と、これだったら人間的な面白みを増してくれるだろうと思うものーつまり、本物の興味と、罪の意識あるいは状態ーとを区別できない。P156,160
リチャード・ワーマン「情報選択の時代」(日本実業出版社 1990)


リチャード・ワーマンは、1984年にTED(Tecnology,Entertinment, Design)を設立した方です。「自分の専門領域は好奇心である」と語るように、TEDのキャッチコピーは「Ideas worth spreading」となっている。

TEDは学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が講演を行なうイベントです。興味深いスピーチばかりなので視聴してみるのをお勧めします。(金曜日にTED TOKYO LIVEが開催されたみたいですね )

ワーマンが提唱する「Understanding Bussiness」というのは、ユーザビリティービジネスと近い内容である。情報デザイン(情報をデザインビではなく情報にデザイン)ビジネスが成立している状況においては、20年前の本書が色あせることはないだろう。今も理解を創り上げる人/情報を編み込む思想はもとめられている。

西垣氏は情報について「それによって生物がパターンをつくりだすパターン」と定義されていたが、ワーマンは明確な定義をあたえてはいない。

むしろ「情報に非ざるもの」への言及と情報は個別的枠組みにおいて意味生成されるという浮遊性について語っている。「情報」を扱いづらく/可能性を秘めた概念と捉えることが、リジットな定義を拒むことになったのだろうか。20年経過した今、ワーマンが何を考えているのだろうか。

引用文にあるように、私は「無知と学習」について「無知となり学習すること」が大切である考えている。それは「あなたにとっての学習」は教育をされることがなかっただろうし、「あなたにとっての学習」は「あなたの納得感」で試行錯誤されたうえで体得されると考えるからだ。

例えば、学ぶこと=本を読むことであるという考えは「あなたにとって」正しいことではないかもしれません。もちろん比重の問題ではあるのですが、書籍だけの学習は万人にとっての望ましい方法にはなりえないとういことです。この考え方は学習/教育は個別性に基づくという発想であり、その発想は多重知能理論によっています。

再度書きますと、「自分に適した学習方法は何か?」を学習することは大切であり、そこから学びとったものが、あなたにとっての情報」になるのです。

その情報を相手にとっての「Form」にしてあげることが「In-Form」(相手の型にデータを情報化してあげる)の語源的定義になるのでしょう。

■参考リンク
学習とは何がおもしろいかに気づくこと - ワーマン 『情報選択の時代』
第千二百九十六夜 2009年4月28日
LATCH - 5つの情報の整理棚



■tabi後記
「内田洋平に何を読ませたい?」というメールを少しづつ送信している。
読書に偏りが出てきたので気分転換をしたくなったからだ。

内容は、以下に該当する書籍を教えてもらうというものです。

・あなたが読んで良かった本

・内田に読ませたらおもしろそうな本(未読可能)

・読みたいと思っているけど中々読めていない本(高い/歯が立たなそうという意味で)


PCアドレスを知らない方にはお送り出来ていないので、もし「お、読ませたい本があるぞ!」という奇特な方は、コメントかメール(プロフィールに記載)をください。

楽しみにしています。
posted by アントレ at 21:32| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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