2009年06月24日

tabi0195 伊丹敬之「よき経営者の姿」

私が考える、よき経営者に共通する顔つきの、次の三つの特徴である

1.深い素朴さ
2.柔らかい強さ
3.大きな透明感

三つの特徴は、鍵になる名詞(素朴さ、強さ、透明感)と、そのありようを説明する形容詞(深い、柔らかい、大きな)の組み合わせで表現してある。

一つの名詞だけで表現しきれずにさらに形容詞を重ねなければならない、ある意味で複雑な顔つきである。しかも、形容詞は一見すると後に続く名詞とは逆のこと、あるいは違う筋のことをいっているような語になっている。P18
伊丹敬之「よき経営者の姿」(日本経済新聞出版社 2007)



三枝氏と伊丹氏の対談本で知ることになった本書は、今までに伊丹氏が対峙してきた経営者達を「よき経営者の姿」としてモデル化した内容になっている。

「顔つき」からはじまり「退き際」にいたるまでのプロセスを精緻に描いている。その中でも、私が気になったのは「顔つき」に関する記述である。

伊丹氏は人相見ではないが、出会った経営者の顔には「1.深い素朴さ」「2.柔らかい強さ」「3.大きな透明感」という3つの特徴がみられたという。やはり、名詞と形容詞が相反するような意味をもってているのがポイントであろう。

伊丹氏はこのような表現にたどりついた経緯を細かく説明している。大意としては、「経営はしばし矛盾の中おこなわれる。そのような環境下を泳ぎきる人は、その様相が顔にあらわれてしまうのではないかと。」いうことだ。科学性からは縁遠きこの推論には、確かな納得感がある。

夏目漱石「草枕」の冒頭に「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」という有名な文章がありますが、よき経営者とはこのような「住みにくい」人の世を「住みやすく」する人のことを示している。

■参考リンク
よき経営者の姿。 - 考えるための道具箱



■tabi後記
久々に和泉キャンパスの学食を味わっている。知らぬうちに、無線と電源が備えられていた。快適です。
posted by アントレ at 15:06| Comment(0) | tabi☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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