2009年07月02日

tabi0210 マーカス・バッキンガム「さあ、才能に目覚めよう」

強みの理解が他者の理解を導く
「強み革命」を起こすには、弱点にこだわるのをやめ、人に対する認識を改めることが何より大切だ。人に対する正しい認識を持ちさえすれば、配属、評価、教育、育成などその他の事柄もすべて自ずと正しい方向に向かうはずだ。それをすでに実践している、すぐれたマネジャーが、共通して持っている二つの認識を示そう。
1.人の才能は一人ひとり独自のものであり、永続的なものである。
2.成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である。p12
マーカス・バッキンガム「さあ、才能に目覚めよう」(日本経済出版社 2001)


本書は、「才能(強み)」とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンと定義する。ユニークだと思った点は「才能」はなんら自慢すべきものではないという視点である。

一般的に才能という言葉は、持って生まれた「特殊な」資質および素質と考えられている。もちろんこの考え方自体は誤りではないが、才能が宿っているのは「ごく少数の人」と考えてしまうのは誤りなのだろう。

また「強みは常に完璧に近い成果を生み出す能力」とも書かれている。この完璧に近い成果というものが、インパクト勝負になってしまうと「少数」という考え方がつくのだろう。

本書ではそのような「インパクト」を問題とするよりも「満足のいく結果を出すには、あらゆることがうまくこなせなければならないのは嘘」であることを認識することに重きをおいている。

この主張を極端にすれば「オールラウンドはいらない」ということであろう。だが、ここで伝えられていることは「強みが見えれば、自分の(相対的な)弱みもみえてくる」ということだ。強みに気づくことで「餅は餅屋」という考えを理解できる。

この理解が「チーム」で仕事をするということに情熱をもたせるのだろう。

強みはどう表現されるのか?

例えば「人あたりがいい」という表現は何をさすのだろうか?

・一度しか会ったことのない人とでも信頼関係を築く才能があることなのか?
・初対面で相手に好印象を与える才能があるのか?


「自主性がある」とはどういうことか?

・どのような業務を与えられても意欲的に取り組む姿勢があるということか?
・意欲をかきたてられる目標を与えられると、がぜんやる気を起こして取り組むことか?

これと同じようなことが本書で提示される「強み」にもいえる。

テストを行なった人は、包含、社交性、内省・・・といった34の強みから5つの強みが提示されていると思うが、ここで提示された5つの強みは「深堀り」されなくてはいけないだろう。ここで示された言葉から演繹的に強みを理解することが求められるのです。

私は、

1 収集心 Input
2 指令性 Command
3 個別化 Individualization
4 活発性 Activator
5 着想 Ideation

という言葉があてがわれた。

明らかなことだが「この5つが私の強みです」などと語っていては意味がない。この言葉(概念)を踏み台にして、過去の事例(現在の状態)を探っていくことが大切である。

ここで提示された「強み」は想起を促進するためのツールなのであって、語るための強みではない。語るためには、エピソードを誘発するような「問い」が必要である。

テスト実施後に送られてくる「強み」の解説があると思います。その解説を参考にしながら「問い」をつくりだすことが必要です。

例えば、私は以下のように「問い」を設定して、エピソードや習慣化された行動特性(頑張り方の根っこ)を掘り下げて行きました。

1 収集心 Input
・今までどのようなものを集めていただろうか?
・集めたものをどう整理していたのか?
・集めたものをどのように活用していたのか?

2 指令性 Command
・どのような考えを他人に押しつけてきただろうか?
・対決を恐れずに突き進んだことは何だったか?
・自分が強い存在感をもったのは何時だったか?

3 個別化 Individualization
・どのような一般化、類型化に我慢できなかったか?
・どのような人の個性、物語を理解しようとしてきたか?

4 活発性 Activator
・皆が恐れる中で行動を起こさずにいられなかったことはありますか?

5 着想 Ideation
・ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方はありましたか?
・どのように誰でも知っている世の中の事柄をひっくり返しましたか?

皆さんもやってみれば分かると思いますが「示された強み」には「問い」に変換しやすいものとしにくいものがあります。

私でいうなら、1,2,3は変換しやすいが、4,5は変換しにくい部類にはいりました。この部類わけが生じるのは興味深いところです。

つまり「なぜQuetion-Induced(質問誘発性)に差が生まれるのか?」ということです。これから考えてみたいとテーマです。

■参考リンク
これで百戦危うからず? - 書評 - さあ、才能に目覚めよう



■tabi後記
思索のヒントとして「キャリアをつくる9つの習慣」に記載されている、コミットメント系、リレーションシップ系、エンゲージメント系という動機性質はつかえると思った。

・コミットメント系
達成動機(最上志向など)、パワー動機(闘争心)

・リレーションシップ系
社交動機(親和欲)、伝達動機、理解動機、感謝動機

・エンゲージメント系
自己管理動機(鍋奉行)、外的管理動機(ルール志向)、抽象概念動機(内省)、切迫動機(活発性)

とわけられている。
posted by アントレ at 08:44| Comment(0) | tabi☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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