2009年08月19日

tabi0247 マーク・ベニオフ/カーリー・アドラー「世界を変えるビジネス」

横並びCSR(責任)から戦略CSR(機会)へ
企業は事業を行う地域社会に対して惜しむことなく継続的に、支援しなければならないということである。この要求に対して多くの経営者は、それは理想主義だと反論する。彼らの考えをまとめると、企業は効率的に事業を行い、無駄なく経営資源を活用し、雇用および商品・サービスを提供することで、健全な経済を支えている。それだけで十分社会に価値を提供している、というのである。(中略)世の中はもはやそれほど単純ではないということである。(中略)企業の社会貢献活動が、企業収益という点からみて正しいかどうかという議論は、すでに終わりました。それは市場が証明しています。市場、企業が善良な市民かどうかを重視しています。P8
マーク・ベニオフ/カーリー・アドラー「世界を変えるビジネス」(ダイヤモンド 2008)

06年にマイケル・ポーターが「“Strategy and Society: The Link Between Competitive Advantage and Corporate Social Responsibility”」という論文を出したことから、本書に登場するような流れが一層強まった。とはいえ、Corporate Social Responsibilityという言葉を聞いて、嬉々と行なう人はいないだろう。そこでポーターは、責任を「義務」と捉えるのではなく、「機会」としての責任と捉えようと提案する。

企業の責任は「よい製品・サービスの提供」することに尽きる。独自のポジションを築き、市場競争に生き残ることが目的となる。それがあって「雇用創出・維持」「税金の納付」などが行なわれるのだから。「地球環境への配慮」は製造過程における環境負荷の削減であり、「適切な企業統治と情報開示」「誠実な消費者対応と個人情報保護」などは「よい製品・サービスの提供」に内包さてる事項である。CSRというのは経営概念の拡張なのであって、ことさらに強調するまでもないのではないかと考える。

今の時代は「ボランティア活動支援などの社会貢献」「地域社会参加などの地域貢献」「安全や健康に配慮した職場環境と従業員支援」といったものが、拡張概念になっている。こういった活動を行う組織に、セールスフォース、パタゴニア、ホールフーズマーケット等が存在するが、企業人を社外ボランティアに行かせることが、どのように本業に結びつくかどうかは、頭を使って検証していく必要があるだろう。

■参考リンク
Days like thankful monologue



■tabi後記
「驚かすこと」と「意表をつくこと」の区別は、人を聡明にすると考える。
posted by アントレ at 22:10| Comment(0) | tabi☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。