2009年08月22日

tabi0251 松岡正剛「神仏たちの秘密」

マレビトは目撃されるのか。
誰だって、好きなものがいろいろあります。きっと、たったひとつのジャンルのものを限定して好むということは、めったにないと思います。でも、「たくさん」という状態をそのまま保つことは案外難しくて、たいていそれらはジャンルというものに分けられて、「どういうジャンルの音楽が好きだ」とか「これこれのジャンルのアートが好きだ」といったところに追いやられていってしまう。
そこをそうしないで、なんとかもう一度述語化してみる。好きなものがあれば、それをさまざまに言い換えてみる。そこからもう一度主語に戻していったときに、今度は沢山の主語が騒然と立ちあらわれていくはずです。P83
松岡正剛「神仏たちの秘密」(春秋社 2008)


松岡氏は、日本には「アワセ・ソロイ・キソイ」という方法があると話します。「アワセ」(合わせ)は二つのものを合わせること、「ソロイ」(揃い)は合わせたものを揃えていくことをあらわします。さらにそこに比較がおこると「キソイ」(競い)になるのです。

この方法で大事なことは、最初に競争や闘いがあるのではなく、まず「アワセ」のための場があるということでしょう。逆に、「アワセ」がないと、場が成立しない。そこからキソイが生まれ、同型・同質ではなく、不揃いでありながらソロイ(揃い)をしていくのが日本流なのでしょう。

追記
本書収録の3回は、それぞれこんなタイトルで開催されたそうです。

第1講 笑ってもっとベイビー 無邪気にオン・マイ・マインド
第2講 住吉四所の御前には顔よき女體ぞおはします
第3講 重々帝網・融通無礙・山川草木・悉皆成仏

本書では、さらにそれぞれの回にサブタイトルがつけられています。こっちをみると、それぞれの回でどんな内容が話されたか、すこし想像できるようになってきます。

第1講 外来文化はどのようにフィルタリングされてきたか
第2講 日本にひそむ物語OSと東アジア世界との関係
第3講 仏教的世界観がもたらした「迅速な無常」

■参考リンク
シリーズ「連塾…方法日本」:『神仏たちの秘密』特集ページ|春秋社
松岡正剛の千夜千冊『てりむくり』立岩二郎
松岡正剛の千夜千冊『神々の猿』ベンチョン・ユー
連塾・方法日本1 神仏たちの秘密―日本の面影の源流を解く/松岡正剛
864旅 松岡正剛『神仏たちの秘密 日本の面影の源流を解く』
華厳の思想/鎌田茂雄



■tabi後記
無事NewRINGへの提出が終了した。
posted by アントレ at 15:17| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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