2009年08月26日

tabi0262 湯谷昇羊「立石一真「できません」と云うな」

「しってます」と云うな
「こんなふうに、科学、技術、社会の間には二方向の相互関係があって、お互いが因となり果となって社会が変貌し、発展していくんや。つまり、サイクリック・エボリューション、円環論的なツー・ウェイの関係があって、常にサイクリックに流れている」
「何で人間だけが常にそういう新しい技術や商品、システムを求めて進歩を図ろうとするんですか」
「それはなあ、人間の一種の業や、常に進歩したいという意欲が元になってるんや」P244
湯谷昇羊「立石一真「できません」と云うな」(ダイヤモンド 2008)


人間を最も人間らしく遇する道は、その介在をなくすことのできない仕事だけを人間に残して、機械にできることは機械にやらせることである。これはサイバネティックス創始者ノーバート・ウィーナーの言葉である。オムロン(立石電機)創業者の立石一真は、この言葉を地で行なっていた。



ウィーナーの言葉を復誦するだけなら誰もが出来るが、立石氏はそれを事業として表現していった。そして、彼の行動と思考の連続によってSINIC理論というものが生まれた。SINIC理論(Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution)とは、立石氏が1970年国際未来学会で発表した未来予測理論で、科学と技術と社会の間には円環論的な関係があり、異なる2つの方向から相互にインパクトを与えあっているとする見方である。

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未来を描く「SINIC理論」

ひとつの方向は、新しい科学が新しい技術を生み、それが社会へのインパクトとなって社会の変貌を促すというもので、もうひとつの方向は、逆に社会のニーズが新しい技術の開発を促し、それが新しい科学への期待となるというもの。この2つの方向が相関関係により、お互いが原因となり結果となって社会が発展していくという考えがSINIC理論である。

■参考リンク
教師が教わる生徒 - 書評 - 立石一真『できません」と云うな



■tabi後記
遅咲きの人を見ると、塩谷賢さんの話を思い浮かべる。茂木さんがブログで書かれていたことだ。ソクラテスより引用。

ボクは、塩谷と深夜の牛丼屋に
たどり着いて、本当にうれしかった。

塩谷には、57歳まで、
社会的身体をまとうことを
猶予してもいいよ。

「どうしてだい」と塩谷が
聞くから、
「カントが純粋理性批判を出版したのは
57歳」
と呪文のように答えた。
posted by アントレ at 20:18| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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