2009年09月13日

tabi0288 ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」

関係ないことなんてない
既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きいということである。アイデアを作成する際に私の心のはたらき方が最も甚だしく異なるのはこの点であると思う。個々の事実がそれぞれ分離した知識の一片にすぎないという人もいる。そうかと思うと、一つの事実が一連の知識の鎖の中の一つの環であるという人もいる。この場合一つの事実は他の事実と関連性と類似性をもち、一つの事実というよりはむしろ事実の全シリーズに適用される総合的原理からの一つの引例といった方がよさそうである。P28-29
ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」(阪急コミュニケーションズ 1988)


ヤング氏は、アイデアが生み出される原理として、次の2点を挙げています。

1.アイデアは既存の要素の新しい組み合わせでしかないということ
2.その新しい組み合わせを発見する才能は、事物の関連性を見いだす能力に依存すること

この原理は様々な方が述べているので、人口に膾炙している感がある。しかし、それを地で行い、アイデアメタボになっている人は稀である。著者も、この方法論を公開したからといって「世界総アイデアマン」になることはないと断言されている。

そして、以下の5ステップがヤング氏が提案するアイデアの創られる過程と方法である。当たり前を当たり前としてとらえずに熟読してみてほしい。

意識的な活動:
1.資料収集の徹底:対象に関係する特殊知識と、世間のできごと全般の一般知識を、常日頃からファイリングする。

2.嫌になるまで資料を咀しゃく:集めた事実をさまざまに組み合わせ、頭に浮かぶことを紙に書いていく。アイデアが出なくて絶望的な気分になるまで続けるのがポイントだ。

無意識的な活動:
3.問題を意識から外す:音楽を聴いたり、映画に出かけたり小説を読むといった、想像力や感情を刺激することに心を完全に移す。

4.アイデアの誕生:すると、ひげをそったりシャワー浴びているといった期待していない時にこそ、突然アイデアがひらめくという。

意識的な活動:
5.人に話しながら具体化:アイデアは心にしまわず、理解ある友人に伝えることでさらに形になっていく。

この当たり前のステップをどれだけ高速、繰り返し行なっていけるかが「アイデアの神様」と付き合い続けられる秘訣なのだろう。ポアンカレは「これまでは無関係と思われていたものの間に関係があることを発見することが美的直観である」と言っているが、この考えが具体化されたのが本書であり、その具体化したプロセスに自らを寄り添わせていくためには、自らのテーマとリラックスのポイントを実験を繰り返しながら開拓することが必要になってくると思う。

■参考リンク
アイデアのひねり出し方
意識的にアイデアを見つけ出すための5ステップ
『アイデアのつくり方』と図書館



■tabi後記
TSUTAYA TOKYO ROPPONGIに来ているが、このようなサードプレイスストアが増えていくと面白くなりそうだ。
posted by アントレ at 18:29| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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