2009年09月16日

tabi0291 ベン・コーエン /マル・ワーウィック 「ソーシャルビジネス入門」

経済活動は交換ではなく交歓ではないか
アメリカ人のほとんどが、人生にはスピリチュアルな側面があると信じている。人々が集まって企業になったとたんスピリチュアルな面は突然消えてしまうのだろうか。私たちはそう思わない。「与えたものには与えられる。種を撒けば芽が出る」という教えは、個人の生活だけでなく、ビジネスにも当てはまるはずだ。P38
ベン・コーエン /マル・ワーウィック 「ソーシャルビジネス入門」(日経BP 2009)


本書の原題は「Values-Driven Business: How to Change the World, Make Money, and Have Fun」である。「バリュードリブンビジネス」として出版をすると、「一瞬で」内容を伝えるのが出来ないと思われるが、私には原題のタイトルの方が的を得ているように思う。ここが訳書の悩ましいところなのだと考えさせられた。

さて、世の中で取り上げられる「企業」の大半が「大企業」である。それらの中には、経営の未来に取り上げられるような企業や、地球システムにおける人間圏という価値観、思考をもってビジネスを行なっているところも多少はある。では、実際のビジネスにおいて多数を占める「中小企業」は、大企業の模倣をして上手くいくのだろうか?スモールビジネスにはCSRなど関係ないのだろうか?著者は、それが違うと言う。そして、スモールビジネスだからこそ「価値観主導型のビジネス」を行なえるということを多数の事例を用いて説明していくのである。

ここで取り上げられる組織は、仕事を「志事」と捉え、バリューチェーンに志を入れることでプロフィットの先にあるものを見つめていく。彼らは、商品,サービスの交換関係だけで経済活動が終わりになるなど微塵も考えていない。人間的、精神的なつながりを取引先、顧客、パートナー社員、地域コミュニティーなどに希求するような存在なのである。

ドライな関係をビジネスに求める人にとっては、一見、暑苦しく、教条的な聞こえてくるソーシャルビジネスであるが、本書で取り上げらる事例は、クールとウォームの二面性を持ち合わせたプロジェクトデザインの集積である。

■参考リンク
社会起業に目覚める【ほぼ日読書日記 2009年8月6日】





■tabi後記
昨今、見えていないことが見えているんだよ、ということを伝えてあげるのは大切な気がしてきている。
posted by アントレ at 18:25| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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