2009年09月18日

tabi0293 ジョナサン・D・モレノ「操作される脳」

1人2役の複雑な対話 -神経科学者と神経倫理学者-
長期的に見るならば、人類がこれから辿るべき道筋は、人類の繁栄を妨げる問題の打開に向けて、建設的な手法や技術を大幅に増やし、無差別的な破壊力の増大にそういった手法や技術で対応していくというものだ。人類の合わせ持つ、破壊と建設という一見したところ相反する特質を、神経科学の力をもって、なんとかして関連づけなければならないのだ。神経系は耐え難いほどに複雑ではあるが、それをもっと深く理解することができれば、私たちは心の戦争への向かうのをやめ、魂の平和を目指せるのではないだろうか。P359
ジョナサン・D・モレノ「操作される脳」(アスキーメディアワークス 2008)


本書が紹介していくDARPA(米国防総省国防高等研究計画局)の最先端脳科学研究は、人間の脳を意図的に操作する可能性を探っている。

(1)相手の思考を読み取る、(2)思考だけで物を動かす、(3)記憶をすべて完全に残す、(4)恐怖や怒りや眠気を感じなくする、(5)外気に合わせて体温を変動させて冬眠する、(6)炭水化物型代謝を脂肪分解型代謝に切り替えてダイエットする、(7)傷を急激に治す自己治癒力を高める、(8)他人をロボットのように自在に操作する―といったこと脳科学の可能性を示す、興味深い研究事例が次から次に出てくる。

このような可能性を示しながらも、神経倫理における問いを混入させている。BMIが浸透していくことは止まる事はないだろう。反社会的な技術や思考を用意するということは、われわれ自身が技術に飼いならされないための予防的対抗措置であるのだろう。

■参考リンク
事実はSFよりも奇なり「操作される脳」
『操作される脳』――ビジネスパーソンは管理される
764旅 ジョナサン・D・モレノ『マインド・ウォーズ 操作される脳』



■tabi後記
このような本をどのように生活に反映させるかを考えている。
posted by アントレ at 22:59| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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