2009年09月22日

tabi0297 キャロル S.ドゥエック「やればできる!の研究」

学びはギフト、それは自己を手放すことの返礼。
問題なのは、そのこしらえようとする自己ー全能で、強くて、良い自己ーがこちこちマインドセットになりがちなことだ。だんだんと、そのような固定的な資質を本来の自分であるかのように思いこみ、それを確認することで自尊心を保とうとするようになる。マインドセットを変えるにはまず、その自己を返上する必要がある。P239
キャロル S.ドゥエック「やればできる!の研究」(草思社 2008)


本書は、「自分の能力や知能に対する信念」(知能観/マインドセット)こそが、後続する学習のあり方、その後の人生のあり方を決めてしまうという説を展開する。

本書で扱う知能観は、「FixedMindset」(こちこちマインドセット/固定的知能観)と「Growth Mindset」(しなやかマインドセット/拡張的知能観)の2種類に分かれている。

「Fixed Mindset」を持つ人は、自分の能力は固定的で、もう変わらないと「信じている人」は、努力を無駄とみなし、自分が他人からどう評価されるかを気にして、新しいことを学ぶことから逃げてしまう。

それに対して「Growth Mindset」は、自分の能力は拡張的で変わりうると「信じている人」 は、人間の能力は努力次第で伸ばすことができると感じ、たとえ難しい課題であっても、学ぶことに挑戦する。

Mindset Schoolを主催する安斎さんは、Fixed Mindset(こちこちマインドセット)を「うぬぼれマインドセット」と「あきらめマインドセット」とFixedする場所によって分類されていた。

私が興味を持ったのは「本気で努力するのが怖い」という表現である。Growth Mindsetの持ち主は、潜在能力が開花するのには時間がかかるのを知っているが、Fixed Mindsetの持ち主は、一発/一瞬で「成否」を決めてしまうがあまりに、物事に本気で取り組むことを避けるという指摘である。ここには、鷲田氏が書かれている「「待つ」ということ」に関する論考と通底するものがあるだろう。

■参考リンク
キャロル=ドゥエック著「やればできるの研究」を読んだ!
上田信行先生の「プレイフルシンキング」を読んだ!



■tabi後記
未来が出現する瞬間を、刻々と待ち仰せている。
posted by アントレ at 19:28| Comment(0) | tabi☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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