2009年10月05日

tabi0306 柿崎一郎「物語 タイの歴史」

それは、自分のなかの歴史を読ませるか?
実はタイの歴史を辿っていくと、「世渡り上手」なタイの姿が見えてくる。山田長政がアユッタヤーで活躍した理由は、タイ人であろうと外国人であろうと能力のある人物を登用する伝統がアユッタヤー時代から存在したためである。独立を維持できた理由は、タイに関心を示す列強の勢力を極力拮抗させて、一国がタイ国内で権益を持ちすぎないように調整したバランス外交の成果であり、その過程では領土の割譲というパイを行使して、身を小さくしてでも国を守ろうとした。さらに、第二次世界対戦ではタイは日本の「同盟国」となったものの、括弧付きの「同盟」であったことから戦後に日本と同じような敗戦国としての扱いを受けずに済んだ。P5-6
柿崎一郎「物語 タイの歴史」(中央公論新社 2007)


タイ王国は、東にカンボジア、北にラオス、西にミャンマーとアンダマン海があり、南はタイランド湾とマレーシアと面している。国土はインドシナ半島の中央部とマレー半島の北部であり、面積 51万4000km2(日本の約1.4倍),人口 約6283万人である。

ThaiMap.jpg
タイ王国:タイの基本情報 - General Information of Thailand

本書は、タイの視点を一国史として捉えるのではなく、周辺地域の歴史や世界史との関係性を重視して描写しながら、タイのナショナルヒストリーを批判的に検討するものとなっている。教科書としては良くまとまっており、多くの資料を編集した労苦には尊敬の念を示したい。一方で、まとまった通史ほど平凡なものはないことを再認識させられる。

恐らく、素材の繋ぎ方に価値があると思うので、楽しさを感じる事ができないのだろう。それは旅にも言えることだろう、ガイドブックや口コミや遺産などを「既知」のものを舐め回すような確認作業には楽しみは宿らないであろう。

僕の繋ぎ方としては共時的に生きる同世代が何に違和感(潜めた問い)をもっているかということ。そして、読書を初めとする知的生産生活から「思考の裏側」を垣間みるということかもしれない。そうなると「大学」というものが1つの象徴として立ち上がってくる。タイであれば、チュラーロンコーン大学チエンマイ大学の方々などだろう。彼らが何を考えているのか、思考の深層、違和感の陰部を対話することが出来たらと思っている。

■参考リンク
タイ王国の歴史
バンコク旅行で学んだこととかをまとめてみる
『ホテルバンコクにようこそ』 下川 裕治



■tabi後記
メールではなくTwitterやmixiボイスで呼びかける方が、思ってもいない角度から情報が飛び込んでくる。グーグルとTwitterはリアルタイム検索で激突するかなどから示唆がえられるかもしれません。
posted by アントレ at 21:28| Comment(0) | tabi☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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